無知の恥(昨日の訂正の続き)

昨日の続きですが、要は私は決定的な誤読をしていたということである。左翼の話ではないのです。受け手は誤読の自由があるとはいえ、これは決定的な誤読かもしれません。
というのも、私が歴史に疎いという致命的な欠落が原因だからだ。きっと、2・26事件についてそれなりに知っていればこのような誤読は生じなかったはずである。私が2・26事件についてあらかじめ知っていたことといえば、将校か軍人か学生かなにかが大臣を暗殺し、その後日本が軍国主義の道を邁進していくっといった程度で、どのような背景でどうのような意思を持ってそれがあったか、あまりにも知らなすぎた。北一輝という人物も実在の人物だったのだ

参考
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/9388/kita.html

とにかく、私はこれを純粋なフィクション、何らかの寓話として観ていた。事実を元にしたフィクションだとは知らなかったのだ。この観方が間違っていたとは思わないが、かといって歴史的文脈から鑑みるに正しいとも言えない。
私は主義として作品を観る前には必要最低限の情報以上のものを敢えて摂取せず、感想もまずはなにかを紐解いたりするまえに、率直な印象を記録することを心がけている。
そのうえで、初めて本を読んだり情報を求めたりして、その齟齬にいろいろ思いをめぐらして「学ぶ」ようにしている。だから、このようなことはたびたびある。
恐らく誰にも迷惑はかけていないと思うので。まぁ、私の一時の恥ということで。