2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
やはりシャマランはかなり凄い作家であると確信した。
原作が原作だし、何度も映画化されているので、それ(神代×谷崎)を無視して観ることはどうしても出来ないが、
フラーの映画において、そのフィルムの冒頭とはどのような意味を持つのか。
とりあえず日活のロゴが出てフィルムがまわり出すと共に流れ出す、民謡。これで、おお、神代のフィルムが始まったと思ってしまうのだから、もう重症だろう。
実のところ私はゴダールよりもトリュフォーよりもロメールの方が「好き」というか、「肌に合っている」というか、そういう感覚がしている。
カーペンターの作品の中では珍しく、と言うかはじめてあまりのれなかった。
オープニングクレジットもさることながら、それが終わった後のファーストカットが凄まじい。やはり偉大な映画は、もうワンショット観ただけでそれとわかる。やはりファーストカットは重要だ。サミュエル・フラーのフィルムはどれも最初でがっちりと我々の心…
冒頭、だまし画のように光りに煌く湖畔のショットが示され、タイトルが出た後、鏡に向かう中谷美紀のショット、これが凄まじい。この顔を捉えたショットそれが鏡越しであるとかいう、賢しらな考えを吹き飛ばすくらい素晴らしいショットである。もはやこのシ…
宮崎駿、高畑勲が影響を受けた作品、という触れこみで観たので、いやがおうにもその指紋が目に飛び込んでくる。この躍動感は凄い。鳥達が空を飛ぶ感じはディズニーに近いのではないかという印象をうけた、全身のうねり、などの細かい描写。そして、煙突掃除…
何とも奇妙なフィルムで、「家族」を物語の軸に末ながらも、父親やあろうことか最期にはあっさりと娘までもが死んでしまい、それをさらっと描いている。クライマックスと思える演出を施している部分は、悉く惨めな失敗を捉え、どんどんと肩をすかして行く。…
この傑作に相応しい言葉を今、私は連ねることが出来るだろうか。ふと、今そう考え込んでしまった。すべてのショットが素晴らしい。一部の隙もない。ビデオなのでカウンターで後どれくらいでこのフィルム(ビデオテープ)が終わってしまうのか分かってしまい…
『ザ・フォッグ』の霧のように、このフィルムの冒頭で不穏に漂ってくる影が素晴らしい。終盤の見事な演出といったらない。不気味に、でも何故か勇ましく立ちはだかる子供たち、そこで始まる銃撃戦。やはり西部劇だ。もう大満足。もう私のカーペンター中毒症…
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