2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
このフィルムに限ったことではないが、神代の描く世界は螺旋階段のように、元来た場所に戻ってくるような、回転運動を繰り返している。 それは冒頭の怨み節を謡いながら商店街の路地を一周したり、場末の呑み屋の周りを一周しては一杯あおっている男の姿がそ…
Aプログラム 山下敦弘×向井康介『我ら天下をとる』日本、2008年 山本剛史のポテンシャルに笑う。 幼なじみの監督と役者のスリリングで切ない関係を何のてらいもなく、愚直に描いていて、これってバンドとかやってるとだんだん本気になってくると関係がこうな…
冒頭3カット目のフレームサイズの選択にビビる。 ギヨーム・ドパルデューを久しぶりにみたら父親に似てきたなあ、と。彼のキャスティング(つまり芝居ではなく存在)が素晴らしい。プロローグで彼が玄関前の段差で足を踏み外した瞬間ドキリとする。そしてそ…
相変わらず観る者にすさまじい緊張感を強いるフィルム。 アヴァンタイトルから只ならぬサスペンス(宙吊り)。観終わった後は足がガクガク、冷や汗ダラダラ、頭クラクラ、心臓バクバク。