2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧
今から夜行バスで帰郷するのでしばらくしてから記したい。…すみませんもう少し待ってください(誰に何のために謝っているのか…)。
暗中模索、分からないということが分かるようなことの繰り返しのようなフィルムで、観ているもの自身が、私とは何者なのかと自問しその質問と答えを絶えず宙に放物線を描き放り投げつづけるようなものである。が、このフィルムにはある種の確信が漲っている。
今余裕がないのでまともな文章を書けないのだが、なにも書かないままほったらかしにしておくのも何なので。
寄宿学校での反抗がテーマであるにもかかわらず、何ともいえぬ幸福感に包まれたフィルム。
小栗康平のこの処女作に漲る、決意とでもいおうか、宣言とでもいおうか、そういった雰囲気。彼が映画で何をしようとしているかがここにある。
奇しくもというべきか、当然というべきか、今日観てきた上記の『百年恋歌』に続いてこのフィルムもファーストショットが素晴らしい。こちらも夢のようなフィルム。
この場でも何度も指摘していることだし、ごく常識的なことなのだが、やはり映画はファーストショットで決まる。
一言で、このフィルムを言い表すのは難しい。