2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大林宣彦『時をかける少女』日本、1983年 @テアトル新宿

細田守『デジモンアドベンチャー』日本、1999年 @テアトル新宿

細田守『時をかける少女』日本、2006年 @テアトル新宿

まさに細田守の集大成のような作品で、傑作というよりも代表作といった感じではないだろうか。今までの作品から受け取った細田守の指紋とでも言うべき演出が随所に観られる。 「タイムリープ」という極めて映画的なモチーフによって、細田守の指紋の一つであ…

細田守『SUPERFLAT MONOGRAM』日本、2003年 @テアトル新宿

村上隆制作のやつ。本編の5分くらいあるやつは観れなかった。30秒と15秒のやつを観た。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』を観て、村上はこれを依頼したという。という説明だけでこの超短編は説明がつく。しかし「SUPERFLAT」というフレーズ…

『☆NEWtypeプレゼンツ☆細田守×時かけナイト』

に行って来た。

サム・ダン/スコット・マクフェイデン/ジェシカ・ジェイ・ワイズ『メタル ヘッドバンカーズ・ジャーニー』カナダ、2005年 @渋谷シネアミューズ

どうも最近酒の抜けが悪くて(ほぼ毎日飲んでいる)、今朝もだるかったので書けなかった… というのはおいといて本題。 まぁ、観る前から予想はついていたのだけど、メタル好きのためのメタルドキュメンタリーといって差し支えなかろう。映画、映像、あるいは…

クリント・イーストウッド『スペースカウボーイ』アメリカ、2000年 をビデオで

いやぁ、素晴らしい。 この作品、SFではない。「宇宙モノ」ではあるが近未来ではなく"PRESENT DAY"の話である。もちろんフィクションではあるのだが、(映画的な)現代の物語である点において、SFが意図するものとは根本的に異なる(SFの偉大さと、映画にお…

ダリオ・アルジェント『フェノミナ』イタリア、1984年 をビデオで

虫や死体などのあからさまに嫌悪を催させようとしているような要素よりも、毎度アルジェントの映画にはもっとぞくぞくさせる細部の描写。すべてを見せないこと、あるいは一部をよく見せること、このカッティングがいいのだ。槍を組上げる細部を捉えたショッ…

アルノー・デプレシャン『そして僕は恋をする』フランス、1996年 をビデオで

傑作『キングス&クイーン』でもそうなのだけど、デプレシャンは私にとって感想・批評を書きづらい作家である。何を軸にして書いて良いか分からなくなるし、これだけははずせないシーン、カットを数個かチョイスするのも非常に難しい(そういう意味で『エス…

デイヴィッド・クローネンバーグ『ヒストリー・オブ・バイオレンス』アメリカ、2005年 @新文芸坐

クローネンバーグは少年時代から見ていた作家の一人で、「好き」な監督の一人なのだが、「クリーチャー」や「残酷描写」以外で映像的に彼の指紋をなかなか自分の中で見出せない監督だな、という印象をずっと持っていて、今回も途中までは暴力シーンでしこた…

ポール・ハギス『クラッシュ』アメリカ、2004年 @新文芸坐

非常にウェルメイドな作品というか、ホンは良く練られていて、悪くない作品だとは思うのだが、なにかが足りな、と常に思いながら観てしまった。「社会派」だろうし「語り」の妙も見せていて、なんというかどこからも文句が出ないような感じなのだが。 このよ…

小津安二郎『浮草』日本、1959年 をビデオで

いつもの厚田雄春ではなく宮川一夫が撮影監督を務めているこの作品。キャメラマンが異なることがこれほどまでにフィルムを違うものにするということを改めて実感させられた。 ファーストカットからして明らかに違う。浜から捉えた灯台、画面の傍らには褐色の…

ロバート・アルドリッチ『北国の帝王』アメリカ、1973年 をビデオで

汽車のような巨大な塊が走るという運動はまさに奇跡そのものではないか。線の上を愚直に疾走する塊を男たちはそれに緩急をつけたり時には力ずくでて停止させたりしながらも、それは決してその走行を諦めはしないだろう。彼らはもう既にそれに乗り込んでいる…

小津安二郎『彼岸花』日本、1958年 をビデオで

小津のようなドラマの場合、カッティングの動機となるものはアクションだけではなく会話・ダイアローグ――アクションとしての発話、が大きな位置を占めることは間違いないだろう。奇遇にも先日観た『小早川家の秋』に続いて関西弁で喋る人物が大々的に登場す…

鈴木清順『けんかえれじい』日本、1966年 をビデオで

清順の作品ということで、どうも「変わったことをしている」部分ばかりに注目しようとしてしまう。会津若松に舞台が移ってからの序盤、「あひる」なる先生を生徒たちがみんなしてからかう場面とか。あと、「マンモス先生」なる先生とのやり取りで教室を出る…