ラグビーワールドカップ

フランス51-29日本
展開といい、結果といい、概ね予想通りの結果。前半終了時、3点差でおり返し、後半初めに1点差にまで詰め寄ったとき、「いける」という思いと「後半持つのか」という思いが交錯し、後者のほうが濃厚であろうことは、今大会を通して定石のようになっていて、後半の展開にはやっぱりな、という感じを受ける。「奇跡」がおきない限り「勝利」はないことに変わりはなった。これが現状。しかし、強くなっていることもまたたしかである。
前半のサインプレーのトライは確かに見事だったし、局面的にも良いものであった。しかし、後半のトライの方が評価されるべきものであろう。この試合ワントライしかあげられないのと、そうでないのとでは、かなり違う。スコットランド戦よりも多くのトライを取った、得点を挙げた。が、あくまでも日本としてはであり、ゲームとしては後半は面白くない。
ミラーのスタメンは攻撃面では大いに機能していて、彼がSOにいるだけでも意味があることだと思うが、やはり内側のディフェンスが気にかかる。特に後半つかれたのはポイントの近くが多かった。その結果、外側へ振っての攻撃も生きてくる。
例によって、大畑のディフェンスに注目していたのだが個人的はやはり前回同様、大畑のディフェンスが良くなっていることは確かではないだろうか。
誰もがまぁ、「頑張った」とは思うだろう。だが、頑張るだけでは勝てないということも改めて受け入れなければなるまい。得点をある程度挙げることは出来ると思う。格上のチームでも、サインプレー、精確なプレースキック、カウンターの三つで何とか点は取れるであろう。ようは、ディフェンスである。タックル。正直言って、ラックの時のよりの人数の問題とかは一朝一夕でレベルが上がる問題ではない。ボールを殺し、奪うタックルを小人数で実現し、すぐさまカウンターに転じる。これしか今はなかろう。そのためにはいまだに「足元に入れ」というタックル始動を改善しなくてはなるまい。ボールに絡まなければつながれるだけだ。
次回はフィジー戦。勝たなければスコットランド戦、フランス戦での「善戦」が水泡に帰してしまう。もはやフィジーアメリカ相手に「善戦」はあり得ない。「奇跡」ではない「勝利」のみ、成果である。
あと、裏の南アXイングランド戦をザッピングしていたのだが、結果はイングランド勝利。試合内容はわからないが、やはり南アは今大会ダメっぽい。