サミュエル・フラー『ホワイト・ドッグ/魔犬』1981年/アメリカ

クライマックス直前に、最終テストをやる前に、突如姿をあらわす元の飼主、つまりあの犬をホワイト・ドッグに育て上げた張本人。ここで、ドラマの展開ともあいまった濃密なキャメラワークが展開される。いよいよ満願成就かといきまいて扉に向かうヒロインの背中かから濃密なスピードと距離感で迫るキャメラ、その追跡の果てに姿を現すのは謎の白人の老人。その後展開される感情の応酬。ヒロインの顔は終始あおり気味で捉えられる。
とりあえずこのシーンのことだけでも書き記しておく。