●相変わらず断続的な耐えられる程度の腹痛が続く。一昨日あたりから便に血が混じっている。これはさすがに病院に行ったほうがいいのだろうか。病院に行くのはともかくとして、あの待ち時間が私には耐えられない。最寄の病院は総合病院で、待ち時間は尋常ではなかったはずだ。ここ数年行っていないので今はどうか知らないが。老人のサークルみたいになっていて、それも不愉快だ。診察が終わった後、薬局、会計で待たされるのも不愉快だ。黙って帰ってしまおうかと思うくらいだ。
それとも、映画を観たら体調は回復するのだろうか。
●今日の授業で、『勝手にしやがれ』におけるパトリシア(ジーン・セバーグ)がポスターを丸めて、そこからミシェル(ジャン=ポール・ベルモント)を見詰め、次ぎのカットではすでに口付けを交わしているという大胆な省略のシーンが、全くもってフラーの『四十挺の拳銃』のシーン構成、男がライフルの銃身を覗き、それ越しに鍛冶屋の娘を見詰め、次ぎのカットではすでに口付けを交わしているというシーンの引用であることを確認した。どちらも印象的なシーンなので覚えていたが、こうやって指摘されるまでは、考えてもいなかった。細部を観る、映画を観るとはこういうことであるのか。まだまだ私がきちんと映画を観ていない、あるいは記憶していないこと、またはそれを血肉にして考えることが不充分であったことがわかる。
●また断続的な腹痛が襲ってきた。これではまるで生理だ。もちろん経験したことが無いのでわからないが。