宮崎駿『ハウルの動く城』2004年/日本 @109CINEMAS箕面

素直にこの素敵な作品を祝福したいと思う。
確かに「世界観」とでも呼ぶべき、壮大な「広さ」を感じさせる作品ではなかった。だが、宮崎駿がアニメーションを活き活きと創っているこの作品の躍動感。アニメーションを観る最も原初的な喜びを胸の奥底から感じさせてくれた。やはりというか、当然というか、宮崎駿は最高水準のアニメーション作家であるということを再確認した次第。
機会があればもう一度行こう。
蛇足の話だが、ヒン(サリマンの犬)が金魚鉢を覗き込み、顔が大きく歪むというカットがあるのだが、これを観に行く前夜、『イノセンス』を失礼ながら画質の荒いビデオで観なおしていたせいで、押井への目配せか、などとうがってみたり。