しかし

前に書いた2004年ベストの顔ぶれ、我ながら当たり前過ぎて、あたりさわりが無くて、つまらん、芸の無いベストだなぁと思う。(かといって例えばM・ナイト・シャマランの『ヴィレッジ』はベストに入れるほどの作品ではない、『サイン』ほど凄い映画ではない。)どうも劇場に行く前から勘と情報ででこれは面白いだろうという確率の高いものしか観に行っていない。これはよくないことだ。倒錯的で傲慢な見方かもしれないが
「発見」する喜び、そのリスクを意識的に避けていたわけではないが、この結果をみるとそういわれてもしかたのないようなラインナップ。つまり怠慢。これでは駄目だ。
かたやビデオでも色々おもしろいものは観たし、「発見」も多少はあったのだろうが、大変傲慢で視野の狭い言い方だが「これは俺がみつけた!誰が駄目といっても俺は支持する」というようなものではなくて、概ね「見るべき人」がみれば良い評価を受ける、あるいは既に受けているような作品ばかり。
つまり保守的。これはまずい。カート・コベインに心酔していた少年だった昔の自分が見たら泣くか怒るか、軽蔑されるぞ、これ。