2005-05-28から1日間の記事一覧

鈴木清順『オペレッタ狸御殿』日本、2004年 @神戸国際松竹

このフィルムの冒頭が人でも狸でもなく、馬の短いショットから始まっている所から、鈴木清順の空間が始まっているのはいうまでもない。さえぎるものがないセットに幾つかのオブジェを配したいつもながらの舞台に加えて、今回はCGによる背景合成がふんだんに…

クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』アメリカ、2004年 @神戸国際松竹

陰影を強調した画面が伝えてくるのは、生と死であるが、ひたすら伝わってくるのは生きることへの命である。彼女と彼は生きることとしての死を静かに選択した。かといって画面の影はレクイエムではなく、生きようとするものの意思と生きてきたものが刻み付け…

彼女は戦い、生き、そして唄って踊った…!

いつもながら「ネタバレ」ありです。