ジャン=リュック・ゴダール『勝手に逃げろ/人生』

と、いうわけで冒頭の20分強ほど、観ていません。が、その所為でストーリーが理解できないとかいったたぐいの作品ではないだろうと思います。ゴダールの作品は。
入場したらいきなり女が殴られてるショットがどもったようなスローで私を迎えてくれた。
この手法はもう<後期>のゴダールではおなじみの手法ですね。もうこのころから、しかも女性をこんなにも美しく捉えていたのかと感嘆した。
なんというか、ゴダールって笑うに笑えないような冗談か本気かわからないような物言いが多いのですが、この作品はわりとストレートに「笑いどころ」というかジョークがジョークとしてまだ機能している場面が何個もあります。
モチーフも娼婦とか労働とかいつもどおりなので、ゴダールの作品って一定量観ればなんとなくわかった気にはなりますね。
あと、よく言われる引用ですが。私には具体的にどの作品を引用したか分からないのですが、明らかに後のゴダールが自己引用したなと思われるショットが何個もありました。
ゴダールは昔も今も繰り返しているのでしょうか。