「12歳」って・・・?

無垢

周知のとおり、あの長崎の事件の容疑者は12歳の中学1年生だということで。
われわれはかつて14歳の「酒鬼薔薇」と出遭っているので「衝撃」にはやや鈍感である。とも限らない。「12歳」という年齢には最初、正直驚いた。とりあえず、自分が「12歳」のときはどうだったろう、と想起してみた人も多いのではないだろうか?私も先ずそう考えた。あのころの私は今思えばなにも考えていなかったかのように見える。その「12歳」だった私はあのような行為をすることなど考えてもいなかった。
ただ、数年前の「酒鬼薔薇」のときは、妙に共感というかわかるような気がしたのも事実だが。
「子供は無垢」であるという一般的な了解があるとすれば、その「無垢」には無自覚な残酷賞性があることへの了解もあるはずだ。怒られて初めて悪いと判る。
ところで、<「12歳」という年齢の人間>というものを抽象化して、語るのはやや無意味なように感じる。煙草や酒など医学的生物学的な根拠があるものはまだ説得力があるが、権利や義務にかかわる問題を年齢によって線引きするのは限界があるのではないだろうか?
法哲学とかの問題は門外漢なので良くわからないがのだが、刑事責任の対象の年齢を引き下げるのは仮によいとして、それに対応してそれなりの社会的権利も彼らに認められるのだろうか。私が無知なだけかもしれないが、「酒鬼薔薇」の件のときそう言う話題は聞いた覚えがない。
法律、刑法は個人的な復讐を禁じる代わりに、公的に復讐を代行してくれるシステムなのだろうか?
うーん。書けば書くほど本質から逸れてきたような気がしてきた。只の殴り書きなので。まあ。