テレビ大阪のこと

私くらいの年代の人にはテレビ大阪といえば深夜にやった、『新世紀エヴァンゲリオン』の四夜一挙放送や『テレビチャンピオン』ではなく、日高のり子や局アナ時代の小倉智明がやっていた『タミヤRCカーグランプリ』や江戸家子猫が何故か司会をやっていた『ゲーム王国』。
そして何よりも恐怖のウィークデイ再放送枠『マンガの国』であろう。
小学生だった私は何故か本放送では観ていなかった『北斗の拳』を都合3回以上フルで見たり、確認するように何度も見た『聖闘士星矢』、これがなければ知らずに終わったかも知れぬ名作『宇宙船サジタリウス』、思い出したように何度もやる『パタリロ!』、そのほかにも『伊賀のかば丸』や『おはようスパンク』、『タイガーマスク』『タイガーマスク2世』『キン肉マン』…他何やってたっけ?どこかにデータベースないかな。
これは関西圏だけの枠だったのだろうか、スポンサーや制作局の関係か、オープニングテーマのラストのクレジットが突然明度が落ちて独自の表記になっていたのがトラウマのような記憶になっている。挙句エンディングテーマは流れないときあったし。(だから『北斗の拳』の各部の最終回でエンディングテーマとともエピローグ的な物が流れたときは感動した。)
ともかく、この枠のおかげで、『ドラゴンボール』のように異常に長い前回までのあらすじや、なかなか消えない爆風。子供ながらに「原作に追いつきそうだからか」と大人の事情に思いをはせたりすることなく、主婦が昼メロを観るように、一気に「名作」を観きった。いつ終わるか知れぬ本放送よりも「完成した物語」を観る安心感があったのかも。いや、ただ毎日ひたすら観ていただけです。とにかく物語を最後まで観切るというカタルシスを毎日晩御飯前にテレビの前にかじりついているだけで得られた。
そして、今はもうこの枠はない。朝に『らんま1/2』と『キテレツ大百科』はやってるけど、あれは最終回を迎える前にいつのまにか時間枠が変わったり、最悪うち切られてしまうからなあ。夏休みはイレギュラーだし。
テレビ大阪の再放送枠は映画でいうところの名画座シネマテークの役割を果たしていた。そりゃヲタクも育つわ。
まぁ今はCSがあるから大きいお友達には必要ありませんが。
何がいいたいのかわからなくなってきた。