日本シリーズ第四戦

  • ダ|010 000 310 0 |5
  • 神|300 001 010 1x|6

金本は有言実行の男である。「今は調子がよいが、必ず苦しいときが来る、そのときどれだけ貢献できるか、それが俺の役割」と、シーズン前半に言っていた。まさにその通り。金本の活躍は手放しで賞賛したい。今日は友人達と居酒屋で呑みながらの観戦だったので、手放しに賞賛したいし、勝ったことそれだけで素晴らしいといいたい。批評的視点を超えて興奮しなければやはり嘘であるし、興奮や歓びに基づかず、悪い点を指摘するだけというのは不毛だ。
が、今日で終わりではない。
やはり、サヨナラの幕切れにしろ何にしろ、野球のゲームというものは、投手が作るものである。バッターは必ずピッチャーから打つのだから。その上で、ゲームを作りきれなかった井川と、ゲームを立てなおしかけたのに変わったナイト。投手レベルでこの試合を見ると、おたがい流れを悪くしているようだ。特にダイエー。昨日に続いての継投ミス。まぁ、これは結果論といえばそうだが。
井川はまぁこんなものだろう。ダイエーとは相性が悪いということだ。ダイエーには左右の投げ分けが出来る、キレのあるスライダーの有る投手が有効だということはもう分かった。安藤。このシリーズは金沢とともにちょっと厳しいと思う。
幕切れは確かに劇的だったが、今日はすんなり勝たなくてはならない試合。ファンとしてはハラハラドキドキして楽しいが。
赤星がやはり心配。シリーズには伝統的に「ラッキーボーイ」と「アンラッキーボーイ」がいるのだが、明らかに彼は後者。
ここまでで2勝2敗の五分。短期決戦の日本シリーズ。結局、要は勝てばいいのだ。四つ勝った方が日本一。安藤は来年必ずやさらによいピッチャーに成長することだろう。
ともかく、日本シリーズはレギュラーシーズンと違い、結果的に勝てばよいと思う。レベルの高い攻防戦がみたいというのはとりあえずおいておいて、これは関西と九州の戦争であると宣言しよう。ホームとアウェイ。とくに阪神ファンとしてこれほどアウェイを意識したことは無かったはずだ。次の次、福岡ドームで勝てるかどうか。そろそろ内弁慶を治さなくては。阪神タイガースには奇跡がよく似合う。というか、奇跡無くして阪神は語れないのだ。そして、われわれファンが10人目の選手として確実に後押してしているのだから、明日の試合も負けるはずが無い。