●今月末をもって閉館する三宮アサヒシネマのクロージングのラインナップが発表されていた。
http://www.minipara.com/kansai-mini/theater/kobe-asahi/index.shtml
オーラスはテオ・アンゲロプロスの『永遠と一日』だ。
ちなみに同日に閉館する西灘劇場のスケジュールもすでに発表されている。
http://www.sunsun.info/html/sister/sister.asp?uintSisterID=1
神戸の映画事情も震災以降大きく変わってきた。神戸アートビレッジセンター(KAVC)の登場は最も特筆されるべきことだろう。扇町ミュージアムスクエア亡き今、関西で最も重要な小屋の一つである。ハーバーランドのabシネマはあえなく閉館し(これは仕方なかろう)同じ場所にはシネカノンが出来た。神戸の映画(館)事情の歴史をまとめてみると面白そうだ。正しい資料はよくわからないが「映画日本上陸の地」であり、淀川長治生誕の地であり、黒沢清生誕の地であり、私の生誕の地である。
しかしそれとは裏腹に神戸市の地方自治は酷いものである。「株式会社神戸市」などという恥ずかしい俗称が付いていたこと、それが蔑称に近いものであることに気付かなかった当時の市長以下の者は今何を思っているのだろう。今何も残っていない。