昨日の「アニメとか映画とか」の補足。

食うか食われるか

えっと、チェコのアニメに限定して言うと、その起源はパラパラ漫画だけではありません。
むしろこっちの方が重要なのですが、この国は伝統的にマリオネットをつかった人形劇が盛んだった。それは日本の文楽にも相当するほどのものである。
さらに政治的な理由もある。ナチスソ連による制圧によって自国語さえもつかうことを許されない状況下、唯一人形劇だけは自国語での表現を許された。そこに芸術家は集まり、為政者にばれないようにあくまでも抽象的に政治的メッセージをこめて作っていた。(ヤン・シュヴァンクマイエルの場合それでもほとんどの作品が国内上映禁止処分でしたが)
歴史的に鑑みると、チェコにあのようなアニメーションが生れたのは必定といえるでしょう。