朝まで生テレビ「オウム・連合赤軍は終わらない?!」

久々にアツくて興味深い議論だった。田原総一朗曰く、戦後日本史における2大不可解事件、オウム真理教連合赤軍の事件をテーマにした論戦だった。たしかに、宮崎哲弥のいうとおり「被害者を置き去りにした」議論だったかもしれない。しかし私としては、日本の戦後史がよく分かったように思う。この議論を通して見ると、連合赤軍からオウム、そして昨今の個人的無差別殺人に至るまで、すべてが繋がったように思う。だから、この議論の中で「酒鬼薔薇聖斗」が触れられなかったのは気になる。かれは一種個人宗教を打ち立て、その名の下に近所の子供の首を切り落とし、校門の上に据えた。これは一種の儀式であろう。そして注目すべきは「自分も酒鬼薔薇になったかもしれない」と述べた同世代の子供たちが相当いたということである。そして大槻ケンヂは「酒鬼薔薇は僕の代わりに捕まった」と述べていた。宮崎哲弥が「僕はオウムに入っていたかもしれない」と述べるのと同様に。結局、精神病理的には彼がどうしてあのような殺人を犯したのかは分かったのかもしれないし、結果治療も完了したのかもしれない。が、どうして社会が酒鬼薔薇を産んだのか。そろそろ総括しなくてはならないのではないか、最近の報道は少年犯罪の裁き方に集中して罰を厳しくすることが抑止に繋がると論じているが、確かに微罪は減るかもしれないが、酒鬼薔薇や長崎の少年を駐車場から突き落とした事件はそんなことでは絶対になくならないであろう。
きっちり勉強しなおそう。私は歴史に疎いので、昨晩の議論も半分鵜呑み状態だ。