2006-07-09から1日間の記事一覧

デイヴィッド・クローネンバーグ『ヒストリー・オブ・バイオレンス』アメリカ、2005年 @新文芸坐

クローネンバーグは少年時代から見ていた作家の一人で、「好き」な監督の一人なのだが、「クリーチャー」や「残酷描写」以外で映像的に彼の指紋をなかなか自分の中で見出せない監督だな、という印象をずっと持っていて、今回も途中までは暴力シーンでしこた…

ポール・ハギス『クラッシュ』アメリカ、2004年 @新文芸坐

非常にウェルメイドな作品というか、ホンは良く練られていて、悪くない作品だとは思うのだが、なにかが足りな、と常に思いながら観てしまった。「社会派」だろうし「語り」の妙も見せていて、なんというかどこからも文句が出ないような感じなのだが。 このよ…

小津安二郎『浮草』日本、1959年 をビデオで

いつもの厚田雄春ではなく宮川一夫が撮影監督を務めているこの作品。キャメラマンが異なることがこれほどまでにフィルムを違うものにするということを改めて実感させられた。 ファーストカットからして明らかに違う。浜から捉えた灯台、画面の傍らには褐色の…