(久しぶりの)

もうディテイルは忘れてしまったが、今まで生きてきた中で、ある種最も恐ろしい夢を見た。ベタといえばベタなのだが、覚めても覚めてもまだ夢の中という最悪のものだった(押井守とかデビッド・リンチとかの影響を受けすぎたのかしら)。
それには昔付き合っていた女が出てきた。私はひたすら謝ろうとしている。向こうはすこぶる機嫌が悪い。何で謝らないと行けないのか、もう嫌だと思った瞬間目が覚める。何だ夢か…。と、思えばひたたび謝るシチュエーションに。もう嫌だ…。目が覚める。と、今度は彼女と待ち合わせをしているシチュエーション。無論謝るために。何故か私はうどんを打っている。黒いうどんを打っている。そのうどんはカレーうどんを食べる際出しが飛び散らないように開発された"O"の形をしたうどんである。彼女はそれを怒りながら食べた。私はぼそぼそと謝る。彼女は食べ終わると、泣き出した。うどんが美味かったのか、私の言葉に感じたのかわからないが、ぼろぼろと泣き出した。目が覚めた…。こんな感じで8回くらい繰り返された。最後に目が覚めて、やっと目が覚めた。これは現実だ。と思った。すると謎の男性が現れ「今までのことも全て現実ですよ」と言い、カードを差し出した。そこには意味不明の図形が書かれていた。それを見て私は、なんてことだ。現実だったのか。しまった。あんなことやこんなことをしてしまったのは夢での話だと思って安心していたのに。と思った。
そのとき携帯のアラームが鳴り、本当に目が覚めた。しかし、果たしてこれは夢か現実かと、しばらく不安な気持ちだった。