2005-01-01から1年間の記事一覧
『TAKESHIS'』を観たとき『奇談』なる映画の予告編を観た。稗田先生ではないか!諸星原作の映画なんか作ってたのか。塚本晋也の『妖怪ハンター ヒルコ』以来か?全く期待してないが。おお。仕事中コミックコーナーを通ると諸星大二郎の新刊が!なるほど、映…
(11月7日記入) 少し時間を置かないと批評は出来ない気がする。『キル・ビル』vol.1ではないが、これだけでは何ともいえないというか、この1本を独立したものとして観れるか、そう作られているか、作者と作品をどの程度区別するのか、物語とはなにか、映像と…
昨日は武の新作を観た後、バイト先に最後のシフトを調整しに行き、そのまま後輩の家へ。今日は朝イチで御大たちの舞台挨拶付き上映だから、家で寝過ごさないためだ。しかし当然なかなか寝ない。3時間ほど睡眠した結果、遅刻気味だったので、タクシーで梅田ス…
(11月7日記入) なるほど物語としては確かに「難解」なのかもしれないが、イメージの連鎖としては非常に「分りやすい」といっても過言ではない。タイトルの通り、武のたけしによるTAKESHIのための映画、といった趣ではあるが、ナルシズムあるいは自己憐憫には…
●先日も呑んだのだが、またしても明け方にひどい嘔吐。習慣化して、苦しさにもなれて、数時間したら治まって仕事にもいけるとわかっているのだが、やはりマズイ。それから2-3日は顔が荒れまくり。肝臓は問題ないと思うのだが、胃は悪すぎる。珈琲も今日まで…
最初の4カットはドキュメンタリー映像である。終戦を迎え引き上げてくる人々の群れ。5カット目、そこには群集の中を進む、高峰秀子の姿。ここはフィクション。この最初の5カットが凄まじい。最後の高峰秀子を捉えたショットも、さらりと短く示されるだけで、…
いよいよ11月。今月末には東京の地(住むところは千葉)に居るだろう。しばらくはネットも繋がっていないのではないだろうか。何度も先延ばしにしてきたから、何とも感慨深い。さて、向こうにいってからが大変なのだが。 記し忘れていたが、ミラン・クンデラ…
私家版であるし、映像資料である点をエクスキューズにしても、映像そのものから感じられる力というのは少々鈍い。センセーショナルな映像は全く映っていないし、カーブル博物館の方に関しては全くまさに資料映像を地でいくような当たり前なカットの連続。 そ…
昨晩あたりから、また胃の調子が悪い。常時胸焼け。理由は簡単、昨晩食べすぎたからだ。
確かに驚いた。「王国1 地獄」における、『映画史』を中心とした思弁的なコラージュ/モンタージュが纏まり、いよいよ「王国2 煉獄」に突入したとき、眩暈にもにた驚きを禁じ得なかった。手持ちキャメラと思しい小刻みに震える映像は、近年のフィックス中心…
観た映画を言葉で言い表すというのはやはり不可能であると思う。それは作った本人たちやすべての映画を観尽くした神のような存在にでもである。ある映画を観た「私」についてそれを精一杯につぶさに物語ることしかできない。正確に映画について語ることが出…
●バイト中、だいたい決まって7時か8時ごろになると軽い頭痛に襲われることがある。激しい痛みではない。しかし何か鈍く響く。気が付けば治まっている。なんだろうか。眠りに就く前によく襲われる「アリス症候群」*1と呼ばれるような症状と関係があるのだろ…
このフィルムで直接描かれている殺人は2件であるがそのどちらも直後の描写が素晴らしい。1件目の第1発見者である秘書が建物に入り、しばらく経ち、女性が通りを歩いてきて、ちょうどよいところで叫び声をあげるカットと、2件目のバーバラが殺された後、そっ…
●今日は学校に先日の授業の成績をつける手ほどき、助言を頂いた後、今回の仲介をしてくださった先生2人と夕食。慰労と歓送の意味を含めて軽く一席も受けてくださった(もちろんこの前の料亭ではない)。 最近大人の人と食事する機会が多くて、奢りであること…
太い眉毛の女も、小太りのふくれっ面の女も愛しく見えるのが良い映画のもつ力であるとしたら、確かにこの映画には「魅力」とか「みずみずしさ」とか「愛」とか「憐れみ」とかいう情感にあふれた素晴らしいフィルムであるといえるだろう。物語を使って、人々…
先日のY.Y.による授業だが、最後に1週間の締切りで課題を出した。この前それを回収しに行ってきて、明日再び学校に赴き、採点の助言を受けに行く。当然「採点」なんていう作業ははじめてである。去年まで採点されていた身分で、留年まで食らっている私が、大…
この物語の緊張感を保っていたのは、まぎれもなく扉であった。門扉が開くファーストカットが、一瞬合成ではないかと思わせるほど光にみなぎったコントラストをもってその奥へと目を向けさせる。寝室と本堂とを隔てる壁はなく、扉だけが孤独に存在しているが…
この土日で、大量に仕入れてあった年賀状関連の書籍を一気に展開した。去年までは別のジャンルが担当だったのだが、今年は私たち。商品把握で一苦労しそうな量を一気出し。ウーム。 久しぶりにケーブルの音楽チャンネルを観る。mixiの情報で、マイク・パット…
マジックミラー越しの交歓というモチーフはすぐさまヴェンダースの『パリ、テキサス』を思い起こさせる。マジックミラーという一見一方通行のコミニュケーションの場に思えるものは、実は一方通行どころではなく、複雑に乱反射する視線の発火する場所である…
記すのを忘れていたが、この前の集中授業の2日目の晩、料亭に連れていってもらった。看板も出ていない上品な日本家屋の店で、当然一見さんは入れない。お一人様弐万円から、と聞いた。 学校の公用車(座席暖房つき)で監督、学長と向かう。 部屋に通されると…
壁や衝立や窓枠やカーテンやその他のものは、決して光を遮るものではなく、むしろ光に表情を与えるものである。このフィルムの中で光はのびのびと柔らかに部屋のなかや表を包み込む。それが太陽光でなくて、電灯の明かりであってもである。一青窈と浅野忠信…
今日、仕事中にレジカウンターの近くで、人が倒れた。手足をバタバタさせて痙攣していた。私は問い合わせ中だったので、対応できなかった。痙攣している人を見るのは高校時代にラグビーをやっていたとき以来だ。一目見てこれは生死にかかわるんじゃないかと…
DVで撮られた映画の中で最も良い作品のひとつである。DVでしか撮れない最もよい作品のひとつである。 DVというメディアで映画を撮るということに、物語を通して格闘している映画は、案外今までほとんど全く無かったのではないか。 DVで撮られた映画のほとん…
もう2日経ってしまったが、3日間の集中講義は無事に終了した。私自身得るものはあった。大物監督の下で映画撮影ではないにしろ、働いたのは良い経験だった。 話は変わるが… というわけで、 http://d.hatena.ne.jp/miro_41/20031207 で言っていた作品というの…
集中講義一日目。日々勉強でございます。 昨晩打ち合わせをしながら珈琲をがぶがぶ飲んでしまった為か、7時起きなのに5時過ぎまで眠れず。待ち合わせに数分遅刻してしまった。最低。 その余波か、前半は気持ち的にバタバタしてしまった。う〜む。冷静さを保…
今日、氏が来阪。お出迎え。ホテルへ。うなぎをご馳走になりながら、打ち合せ。明日から本番。
今日はバイトの休憩中にも別の「仕事」の為に方々に電話。 そして帰宅後は「仕事」の準備でレジュメ作成。小津の略歴とプロフィール。 忙しくしている自分に酔いそう。
実相寺の構図やレンズやズームや音楽や台詞や肉体はこの上ないほどエモーショナルで雄弁である。実相寺のフィルムは決して登場人物個人の感情により沿ったり、観客の感情を導いたりするのではなく、フィルムそのものが感情を露にしてうねっているようだ。 広…
予言書だとか、死者の復活だとか、60年前からの因縁だとか、そういう素敵な要素は置いておくとして、何とも単純明快な運動とその反復、というより反射が気持ちよい。 人は高いところに登れば落ちるに決まっているし、落ちたならば即座に血を吐いて死ぬに決ま…
辞めるとは言ったものの、そう素早く辞めさせてもらえそうにない雰囲気だ。店長の異動などもあって、店内は非常にばたついている。自分でいうのもなんだが、私がこのタイミングで抜けるのは非常に痛いのだ。それは分かるが…。 来週はいよいよプロジェクトY.Y…